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遺伝子設計作物の異常<藤井太洋『Gene Mapper -full build-』> [本棚]

病気や害虫に強い遺伝子操作で作り出された作物が存在する世界。同時にインターネットに問題が発生して、インターネット自体が機能しない未来の世界。

主人公・林田はこういう世界で、遺伝子操作作物をデザインしているが、彼がデザインした稲穂に異常が発生し、それを調査するため、ホーチミンを訪れ、想像を大幅に上回る問題に直面する。

食の安全を求めて急激に遺伝子操作された作物が普通に栽培、販売、流通している世界は遠くない未来には実現している可能性が高いです。

特に世界の人口増加のスピードと食糧増産のスピードの差が広がっていく中では、将来必要な措置となるように思えます。

登場人物には遺伝子操作作物で健康を害した者もいれば、遺伝子操作作物を敵視する連中、バイオテロを企む環境テロ組織などが入り乱れて、この遺伝子操作作物の未来を左右しようとします。

近未来を舞台とする面白い小説であると同時に、電子書籍として、自費出版されたことも話題となった作品です。

gene-mapper-full-build.JPG
<本のデータ>
ISBN 978-4-1503-1107-0
「Gene Mapper -full build-」
藤井 太洋 (著)
<内容紹介、BOOKデータベースより>
拡張現実が広く社会に浸透し、フルスクラッチで遺伝子設計された蒸留作物が食卓の主役である近未来。遺伝子デザイナーの林田は、L&B社のエージェント黒川から自分が遺伝子設計した稲が遺伝子崩壊した可能性があるとの連絡を受け原因究明にあたる。ハッカーのキタムラの協力を得た林田は、黒川と共に稲の謎を追うためホーチミンを目指すが―電子書籍の個人出版がたちまちベストセラーとなった話題作の増補改稿完全版。

2017/05/01<曇時々雨>
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